2016年5月15日日曜日

KARAOKE

 10代後半から20歳くらいまでは、カラオケという行為が自分の遊興リストに入っていたが、バンドを始めてからは年に一度行くか行かないかという程度に遠ざかっていた。しかし30を過ぎた頃、荒井のいとこであるDという男と時々飲むようになってから、二次会でカラオケへ行き、上半身裸の泥酔した野郎たちで90年代のポップスを朝まで合唱し続けるという遊びを覚え、一昨年くらいまでは季節に一度、そんな飲み方をする日があった。それぞれの生活が忙しくなり、そんな馬鹿をすることも徐々になくなってきたが、思えばあれが人生の晩夏だったのかもしれないな、とたまに思うことがある。かと思えば最近になってオールナイトのDJをする機会が増えてきて、月の朝帰りの回数は今の方が多くなった。終わるように見えた夏の、残暑はまだまだ続くようだ。